弊社では、ドローンショー事業を行うにあたり様々な調査を行なってきました。このブログシリーズでは、その調査した内容をお伝えしていきます。
まず初めに、ドローンショーの歴史を紐解いてみます。ドローンショーは、最近の技術革新と共に進化してきました。ドローン技術が向上するにつれて、ドローンを使ったエンターテインメントが注目され、現在では数百から数千台のドローンが一斉に空を舞う光景が広く行われています。
初期のドローン技術の登場
ドローン技術は、もともとは軍事用途や産業用に開発されましたが、2010年代に入り、商業・娯楽分野においても普及し始めました。コンシューマー向けドローンが一般市場に広がり、飛行制御や自動編隊飛行の技術が進化するにつれて、エンターテインメントやパフォーマンスでの活用が見込まれるようになりました。
ドローンショーの誕生(2012年頃)
ドローンショーの最初の段階は、2012年頃から始まりました。この時期に、単一のドローンを使ったパフォーマンスやデモンストレーションが行われるようになり、航空ショーや展示会での使用が注目を集めました。
Intelのドローンショー技術(2015年)
ドローンショーが一躍有名になったのは、Intelが開発した「Shooting Star」ドローン技術によるものです。Intelは、2015年にドイツで500台以上のドローンを使って世界記録を樹立し、一斉に編隊飛行しながら空にライトで絵やパターンを描くパフォーマンスを成功させました。これが大規模ドローンショーの始まりとされています。
特に、IntelのShooting Starドローンは、軽量で簡単にプログラム可能なドローンを使用し、大規模なショーに適していることから広く採用されました。この技術の成功が、その後の大規模なドローンショーの普及を後押ししました。
スーパーボウルのドローンショー(2017年)
2017年には、Intelが制作した大規模なドローンショーがアメリカのスーパーボウルで披露され、さらに多くの注目を集めました。レディー・ガガのハーフタイムショーで、300台のドローンがアメリカ国旗を形作るパフォーマンスが行われ、この演出が大きな話題となりました。
平昌オリンピックの開会式(2018年)
2018年の平昌オリンピックでは、Intelがまたしても1,218台のドローンを使用し、開会式で巨大なドローン編隊によるショーを披露しました。これが、当時のギネス世界記録を樹立し、世界中の注目を集めることとなりました。ここで使用されたドローンは、Intel Shooting Starドローンで、飛行経路やライトのパターンが完全にプログラムされたものでした。
中国での大規模ドローンショー(2019年以降)
2019年以降、中国の技術企業やドローンメーカーも大規模なドローンショーを展開し始めました。特に、EhangやHighGreatといった企業が、大規模な編隊飛行を制御するためのドローンショー技術を発展させ、数千台のドローンを使ったショーが定期的に行われるようになりました。特に中国では、国慶節や大規模なイベントの際に、数千台のドローンを使ったパフォーマンスが行われ、エンターテインメント産業におけるドローンショーの重要性が高まっています。
最新技術と未来
ドローンショーは技術革新と共に進化を続けています。現在では、リアルタイム制御やAI技術を活用した高度なプログラムによって、ますます複雑で美しいパフォーマンスが可能になっています。また、ドローンの軽量化、長時間飛行が可能なバッテリー技術の進化、GPSやRTK技術の精度向上により、より精密で安全なショーが実現しています。
まとめ
ドローンショーの歴史はまだ短いものの、急速に進化し、エンターテインメントや広告、文化的イベントの新しい形として広がっています。特に2015年以降の技術革新とIntelなどの企業の功績により、大規模なドローンショーが世界中で定着しました。弊社も、九州におけるドローンショーの第一人者となれるように邁進してまいります。興味のある方は、以下のお問い合わせボタンから遠慮なくお問い合わせ下さい。